スコットランドを舞台にシルフィード(妖精)と青年の結ばれない恋を描いた物語
スコットランドの農村、婚約者エフィーとの結婚式を控えた村の男ジェームス。
そこへ森の妖精シルフィードが現れ、魅惑的な踊りでジェームスを魅了する。
親戚や友人たちが祝福に訪れるが、エフィーを愛するゴーンは彼女を諦められない。
占い師マッジは、エフィーに「幸福な結婚をするが相手はジェームスではなくガーンである」と告げ、怒ったジェームスによって追い出される。
村の人々が式の準備に出かけ、ジェームスは一人になった。そこへ再びシルフィードが現れ、結婚を知ると嘆き悲しみながら愛を告白する。
やがて結婚式が行われるが、シルフィードが指輪を奪い去り、ジェームスは彼女を追って森へ行く。
ジェームスはシルフィードを追うが、妖精の体に触れることができない。
想いが募ったジェームスは、占い師マッジに頼み、肩にかけると飛べなくなるというショールをもらい受ける。
しかしそれは呪いのショールだった。
そうとは知らず、ジェームスはシルフィードの肩に呪いのショールをかけてしまう。
シルフィードの背中の羽は落ち、もがき苦しみならがも、ジェームスへの愛に後悔はないと告げ、シルフィードは力尽きた。
そこへエフィーとガーンの結婚式の鐘が響き渡る。
すべてを失ったジェームスは嘆き、静かに息絶えたのだった。